- とくさ
- I
とくさ【十種】といろ。 じっしゅ。IIとくさ【木賊】能の一。 四番目物。 世阿弥作か。 木賊刈りの老翁が, 行方知れずの子供松若を思って狂乱の月日を送るが, ある日, 旅僧に伴われた松若と巡り会う。IIIとくさ【木賊・砥草】トクサ目の常緑性シダ植物。 山中の湿地に自生。 観賞用に庭園などに植える。 茎は叢生し, 硬く中空で節があり, 高さ70センチメートル内外。 表面は深緑色で縦溝があってざらつき, 節には黒色の鞘(サヤ)がつく。 夏, 茎頂に卵状楕円形の胞子嚢穂(ホウシノウスイ)をつける。 茎をゆでて乾燥させたものを木製器具や角・骨を磨くのに用いる。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.